ドラゴンズドグマ2 感想&考察

Dragon's Dogma2が、おっもしろすぎる……
3月の発売日からプレイして、心臓(ハート)を奪われたまま気がつけば一年が終わろうとしています……どうしてこうなった!?


というわけで以下、書きたいことを書いただけの感想です。
ダークアリズン(DA)とつながってる前提で解釈しているので、前作含めてネタバレしています。(DAの感想はこちら


ドグマ2は覚者様の過去やら何も明かされることがなく、プレイヤーそれぞれが思い描いた覚者様が主人公となるゲームなんだと思ってます。
なので、私の感想はあくまで「うちの覚者様」での解釈(妄想)です。
十人十色の冒険ができるドラゴンズドグマすごい!





   目次







・ドグマ2の物語がはじまった原因は、ファズスなのでは?
ファズスたちの謀略で覚者は記憶を奪われ、"覚者"という役割から引きずり下ろされた。もし覚者が単に殺されただけなら、観る者側は新しい"覚者"を用意するだけで済んだだろう。
そうではなく、「覚者がまだ生きているのにその役割を果たす者がいない」というイレギュラーな状況になったことで、観る者(導き手)が直接動かざるを得なくなったんじゃないか。



・ヴェルムント建国の王ロセイエスは、観る者の存在に気付いて「狂王」と呼ばれるほどめちゃくちゃしたけど、結局は観る者を見つけることはできなかった。
そんな観る者を引きずり出したファズスこそ、世界が理に支配されて以来初の事を為した、実はめちゃくちゃすごいヤツなのかもしれない。
タロスvs赤い竜のイベントのファズス様。観る者に向かって、主役みたいな超かっこいいセリフ言ってのけるの、しびれる〜!!神のごとき超越者に対して百点満点のセリフじゃん!?



・そういう意味では、ドグマ2の覚者様はファズスに巻き込まれただけと言える。
ファズスの陰謀がなければ、これまでの覚者と同じようにドラゴンを倒すか生贄を捧げるかしてヴェルムントの王になっていたんじゃないか。

・魂魄の剣を突き立てるに到ったのも、ドラゴンから散々諭されたのがでかい。
ドグマDAのドラゴンがひたすら「覚者自身の選択」を求めてきたのに対して、今回のドラゴンは覚者様に円環を壊すことをずっと要求してきたように思うんですよね…… なんなら指示厨と言っていい


・ドグマ2の世界は、すでに正常な円環を外れてるのでは?
かつて界王であったロセイエスは、地上に降りてヴェルムントを建国した。その時からこの世界に界王はいなくなったのだろう。
もし今も界王がいたなら、ファズスの企みはどこかで阻止されただろうし、ドラゴンが円環の破壊を覚者にひたすら促してくる状態(役割から考えるともはや業務命令違反)にはならなかったんじゃないだろうか。実際、覚者が役割を放棄するという世界にとって最悪の事態になっても、界王という存在は一切現れない。
つまり、ドグマ2には世界を統べる役割の(言うなら円環の管理人みたいな)者がいないまま、円環をひたすらまわしてる状態なんじゃないだろうか。

・クリーウナが「あなたはこの世界の綻びに気付ける者」と言っていたり、ルモンドが「今のこの世界、すごく"危うい状態"だろうな」と言っているのも気になった。
もしかしたら世界の方が、円環を繰り返すことに限界が来ているのかもしれない。

・2の世界は、DA時代の覚者様が竜の理から解放できなかった世界線だろう。
あの時代から地形が変わるほどの長い年月が過ぎ、円環の歯車であるドラゴンがそれを壊すよう促すほどに、幾度も幾度も同じことを繰り返してきた。それを管理する界王ももういない。
その世界の末で綻びに気付く人間が生まれ始め、ファズスのような人間が現れるに至った。



・綻びの生じた世界が理からの解放を望み、その役割を背負わされた者の物語、というのがドラゴンズドグマ2だったんじゃないか。
DAの覚者様はひたすら己に根差す意志を持っていた。円環の外へ出ると決めたのも覚者様自身。
だけど2の物語のはじまりはファズスが意図的に作ったもので、覚者は正直関係ない。それでも最後には、巻き込まれ背負わされたその役割を、己の意志でドグマ2の覚者様も果たしてみせた。
DAが強い意志を持った唯一の覚者様の英雄譚だとするなら、ドグマ2の物語とは、世界を解放する役割を担わされた者の冒険譚だったんじゃないかと思う。
導き手の人、導くのヘタクソじゃない!? あんな違和感丸出しの余計なこと言わなきゃ、覚者様も素直に玉座に就いたはずなのに……
(個人的には、それも十分アリな道だったと思うんです……うちの覚者様ならきっと良い王になれたはずなんだ、ポーンちゃんとともに……)




「貴方のためならば 全てを引き換えにしても、惜しくはない!」

・メインポーンの最後の言葉は、覚者への滅私の献身を告げるものだった。「オイやめろ!?これからも一緒に生きてくれよ!!」とどんなに言いたかったか……
だけどそれ以上にあの言葉は、彼が自由になる(意志のない"ポーン"をやめる)ためのものなんじゃないか?
自分の想いを伝え、望みを叶える意志を持つこと。それは前作のセレナが、ポーンから人になるためにしたことと同じ(「ポーンの夢」クエスト)。
だからあの言葉は、マスターへの献身を告げる言葉というだけじゃなく、彼がポーンではなく"彼自身"になるための、前へ踏み出す一歩でもあるんじゃないかと思った。



虚無に還る運命に抗い、"役割"を命懸けで捨てようとするポーン。
彼が伝えてくれた想いと意志に触れて、覚者は虚無へ剣を突き立てた。
体を貫かれ、苦悶の声が漏れる。それでも剣を握る力を緩めない。
虚無を打ち払い、世界を竜の理から解き放つために。
覚者やポーンなんて"役割"の存在なんかじゃない、"私たち"が自由になるために。


……という一連のドラマが見えました!(妄想ですが、何か!?)
ポーンの必死で健気な言葉。覚者様の意志と力を奮う姿。
痛みとともに、切実で鮮やかなふたりの意志が輝くこのシーンが……あまりに鮮烈でまぶしくて…… そりゃもう、情緒がカンストしました……


・竜の理から解放され、ドラゴンと覚者、ポーンという役割、そして虚無がなくなった世界で、ポーンが存在していけるのかはわからない。エンディングにポーンが一人たりとも映らないよ!

・だけどメインポーンについては、DAのセレナのように意志を持ったことでポーンから人となり、虚無が消えた後も存在は可能なはずだと思ってる。 
退場の仕方も、虚無ドラゴンにポイッと投げ捨てられただけなので、どこかで生き延びてる可能性は十分ある。DAのエンディングと同じく、人となったポーンがどこかの浜辺に打ち上げられていませんか!?(その右手に、ポーンの印はもう無い……

・他のポーンたちについても、都合よくみんな意志を持って、人として生きていけたりしませんかね!?(みんな消えちゃうとしたら悲しすぎるよ!)(サポートポーンは元の異界に帰ってると思うけど)
発掘場のヘンリクが助けたポーンたちとか、そのままバクバタルの民としてみんなで生きていったらいいじゃない……ナデニア様ならきっと受け入れてくれるはずだから……



・そして覚者様よ……覚者様の生死が一番不明すぎる。
竜の理から解放され、覚者の心臓は戻ったはず。元覚者のみなさんもエンディングに一人たりとも映らないよ!
しかし虚無に剣を突き立てた時、体をめっちゃくちゃ貫かれていた(うめき声が聞こえる…)。虚無ドラゴンを討ち倒して、その後無事帰れたのか……

・本当に、初回でエンディングムービーを見た後、しばらくのあいだ呆然としてた。あまりにも綺麗に覚者様の姿がないものだから…… 頼むから、そんな悲しみをこらえるような顔で海を見つめないでくれスヴェン……(1周目エンドはスヴェンでした)

・とはいえ、ドラゴンズドグマ2というゲームは、それぞれの覚者様の物語を紡ぐ作品だと思ってる。
ポーンの最後の言葉をどう受け止めるかも、きっと覚者様ごとに違うはず。なぜならあの言葉は、それまでずっと共に旅をしてきた積み重ねの上での想いだから。
うちの覚者様は「願いと彼自身が自由になるための一歩」として彼の言葉を受け取った。だけどそれは、うちの覚者様とポーンちゃんの関係性があってこその話。

・だから、覚者の過去が明かされずプレイヤーが自由に思い描いていいのと同じく、エンディングもまた覚者様の数だけそれぞれの道がある。そんな風に思ってます。
だからうちの覚者様はそう簡単に死ぬタマじゃないので絶対なんらかの形でポーンちゃんと再会できるはずなn(以下略)



♟ ♟

・うちの覚者様。名はルメアージ。



・美女をキャラメイクしたつもりが、どうしてだか悪逆めいた顔つきでアイパッチがバッチリキマる人物になってしまった。口角は上がってるのに、やたら凄みがある。
そんななので「元盗賊団の首領」という設定が自然とできあがった(こういうオリジナル設定が山のようにある)



・うちの才略メインポーン。名前はジェド。



・体格が非常に良くて、セインツトーガや悟道の法衣あたりを着せるとプレイヤーが目のやり場に困るという事態に陥っていた。我がポーンながら、かっこよすぎてだな……
大胸筋!三角筋!細っそい手首!ふわふわの毛並み!!うわあああ助けてくれ……!!(そういう風にキャラクリしたのは自分だが!?)



・うちのポーンは、覚者様への不満を全然隠さない子だった。
薔薇の宮殿を出たときに怒り顔を見せてくるのはもちろん、自宅に好感度の高いNPCが来た時にも、腕組みしたり仁王立ちの「ご不満ポーズ」をしてくる(ここまで細かく仕草してくるの凄すぎじゃない!?笑)



・とにかくこのふたりを見てるのが楽しすぎて……
イベントとかでなく普通にフィールドを移動してるだけでも、ふたりのやりとりが見えるようだった。目をそらして赤面するポーンが可愛くない訳ないじゃないですか……

・憧れのブレン隊長。月光花の咲く地に立つ姿が好きでした。

・ブレン隊長の喋り方って……なんか艶(ツヤ)がないですか!?
「遠回しすぎたか? つまり、お前を誘っているのだよ。どうだ? 俺と軽く手合わせをしてみぬか?」
……って言われたの、口説き文句かと思ったよ!!(違

・海底神殿に避難してからもブレン隊長が「真理に迫れるのはおそらく、お前だけだ…!」とか熱く言ってくれるのがすごく好きだった。花束をプレゼントした時のリアクションも良い……ブレン隊長は世界の癒し……



・薔薇の宮殿のマリサちゃん。
特にイベントがあるNPCではないんだけど、ツヤッとしたヒョウ柄の毛並みが綺麗だなあと思って、ひいきにしてました(そして薔薇の宮殿を出たところでポーンちゃんに怒られる)。
二周目のエンディングで悲しげに海を見つめてくれたのはこの子でした。めちゃくちゃ嬉しかった。



・バトル同志なラグナル!
ポーンたちとはぐれ、洞窟でしゃーなしのふたりきりキャンプ!なんだこのラブコメ展開〜!?(良いぞ!)
そして次に会う時は命を懸けた真剣勝負……(ロマン!

・もっとラグナルのことを知りたいけど、詳しい情報が出てくる気配がない。
貴族からの依頼が多いらしい。"緋色の雨事件"や"ジェレミ奪還作戦"というのがおそらく政治も絡んだ事件で、その立役者となったことで貴族階級から一定の信頼を得た、とかだろうか。この世界の歴史をもっと知りたい……



・ファズス様かっこよすぎない!?
神の如き超越者(観る者)に向かって「貴様に、この世界を"不出来"と呼ぶ権利などありはしない!」とか主役みたいなセリフ言ってのけるの、しびれる〜!
円環から世界を解放するに至ったのもまず最初にファズスの策があったからこそだし、ドグマ2の物語の中で一番重要な役回りだったと思ってる。なんなら偉人のレベル。

・すっごい個人的な願望としては、ファズス様とディーサの仲を取り持つルートとかあったらいいのになって思ってる。
ファズス様が予想外にかっこよくて、このイベント以降ディーサにめちゃくちゃ共感してる。スヴェンのことを案じる母のエピソードよりも、このファズス様を慕わしく想っているということに人間味を感じた。わかる。

・でもファズス様の方は覚者をアレコレしたくてディーサに近づいただけであって、ぶっちゃけディーサ個人には興味ないんじゃないかなって思う。
おそらくこの人、一般的な意味での「良い人」ではないだろうから……(ポーンちゃんたちを発掘現場で奴隷扱いしてた元凶はコイツだぜ!!



♟ ♟ ♟

エンディングで流れるボーカル曲、A Letter to No One。
公式の歌詞情報はないんだけど(DL版買ったけど是非CDでもサントラを出して欲しい!ライナーノーツを読みたいんです…!)、Xで歌詞を書き取ったポストを見つけた。(ありがたい〜!)
……これって、まさしくED後のメインポーンの言葉なのでは……!?
英語の意味をもう少し理解したいと思って、自分でも和訳してみた(Chat GPTにめっちゃ相談した)。



 宛名のない手紙

果てしないまっさらなキャンバスを踏みしめる足音
冷たく新しい朝、意識がはっきりしてくる

希望も痛みもない世界で目を開く
混乱と争いにあふれた世界で私はひとりきり
それでも私は生きている
生き抜くんだ、きっとやり遂げる

偉大なるもののために舞台は整えられたが
役者がその場に立つのを見届ける観客はいない
幕が上がり物語は動き出す
すべてが終わったとき、きっと私たちは
この舞台に立ててよかったと思うだろう

目を開き立ち上がる
夜明けへと続く道を歩き出す
その先がどこへ繋がるかは分からない
けれど私は生きている
自分の道を選び、進むんだ
やっとわかった
私はついに自由になったのだと

私を見て、私の声を聞いて
手を取ってほしい
あなたがそばにいてくれるなら、私もついていく
もう私はひとりじゃない


・The stage set for greatness の"greatness"は、観る者側の超越者的な存在を表してるんだろうと解釈した。そのあとの"All told"は「最終的に」「結局のところ」といった意味の語句。

・「私はついに自由になった」
エンディングのポーンが、意志を持ち、自分の声で願いを伝えたことで、ポーンから人になったということではないかと思う。
・歌詞から強い意志が感じられる。そのことが嬉しい。……だけどやっぱり、覚者様はそばにいないんでしょうね……



・意志をくれて、自分を自由にしてくれた人。「全てを捧げても惜しくはない」と願ったその相手が、逆に命を賭して世界を解放してくれた。
……その人がいなくなった世界で、ポーンちゃんはどう生きていくのかな……
DAに負けず、2のエンディングもなかなかの絶望かもしれない……
(うちのポーンちゃんは、マスターを探して世界を周る旅に出ている気がする……)



・あとこれは完ッ全にこっちのオリジナル設定の都合なんだけど、うちの覚者様の言葉としてもこの歌詞いけるんです…… 仲間からも恐れられ、覚者になる前からずっと孤高の中で戦い続けてきた人なので……
その視点で見ると、生き延びたうちの覚者様が、行方知れずの自分のポーンを探してるような歌詞に思えて……それもまためちゃくちゃに良い……

・うちの覚者様とポーンの冒険は、ふたりが自由になるための旅だったんだろうな……。
全てが終わったあと、"覚者"でも"ポーン"でもない自由なふたりが、自由な世界を冒険していたらいいなって思う。なぜならそうあるべきだから…… もうダメ、この歌聞いてると泣きそうになる……



♟ ♟ ♟ ♟

・加護なき世界のバクバタルの赤い竜。というかツボ。
あれってどうやったら運べるの!?? 何度もやり直して思いつくこと片っ端から試したけど、どうあってもツボは割れてしまう。ファズスに投げつけても受け取ってくれない!(お前が持ち帰りたいって言ったんだろ!)

・サブクエストの結末、ミスるとえげつないの多くない!?(さすがドグマ…笑)
ルボミルさんは死んじゃうし、セリーナとアルバートは無理心中、イサクの妻子は砂になっちゃうし……あとスヴェンに母親の恋愛情報タレ込まないであげて!笑

・温泉に初めて入ったときの衝撃よ!
撮影禁止!謎の湯けむり!!(おもしろすぎる)
壁の向こうで水濡れ状態になるポーンちゃん!(今、壁の向こうで湯に浸かっているというのか!!?(何
・人が少ないタイミングを見計らい、意を決して男湯に降り立ち我がポーンに話しかけに行くと、ザパァ!して立ち上がって会話してくるのにもめっちゃ笑いました。そんなオープンにしないでくれ……!(直視できない!)



・スフィンクスは1周目で全問正解できました。
狂気の謎で当然の如くポーンちゃんを差し出したら、そのあとのリアクションが可愛すぎた。なんだこのときめきイベントは〜!?(大好き)
・一番難しかった謎は、スフィンクスとのバトルだった。めっちゃ何度も挑戦した。
最終的に、スフィンクス讃歌や壁画の情報を全て加味した結果、「剣を地面に捨てて置き、朝に四つ足になってる時にだけ、首から下を攻撃する」という方針でやったら勝てた。
だけど今だにどの要素が正解だったのかわからない。絶対無駄なことしてる!笑



・バトルが愉しい!
シーフ、ウォリアー、アーチャーがお気に入りジョブでした。
特にシーフの「えぐり抜き」が楽しくて楽しくて、敵をえぐり抜きながらプレイヤーが画面の前で哄笑を上げていた。あまりに愉しくてミーアディンをうっかり「えぐり抜き」してしまったことがある。

・ウォリアーは烈風斬が気持ち良くて大好きでした。タイミングよくボタン入力すると「キン!」と音が鳴って、最後に強力な斬撃を放つ!超気持ちいい!蒼天斬りのフィニッシュは浪漫!

・アーチャーは「前蹴り」があるのが快適でした。基本的に脳筋バトルプレイヤーなので弓とか魔法撃つのが苦手なんだけど(いいから殴らせろ!って思っちゃう)、アーチャーはそこに「前蹴り」があるので、面倒くさい時はひたすらキックで倒してました。
・しかしこれをすると、絵面が非常に悪くなる! 盗賊団と戦うときに、ポーンが「なぜ人同士で争わなければならないのでしょう…」と悲しげにつぶやいてる後ろで、倒れる盗賊をガンガンに踏みつけて殺す覚者様!街中や民家で箱やツボを蹴り壊して、周囲のNPCに恐れられるのも日常。うちの覚者様は荒くれ者だぜ!(元盗賊団という設定になったのはこれも原因)



・魔法職(特にメイジ)は魔法を唱えるのが面倒で、しょっちゅう武器を外して素手で戦ってました。The 脳筋。
だけどこれがとても愉しい。ちゃんと素手の追撃モーションもあって、怯み中に強攻撃すると昇竜拳(みたいなの)が出せる!己の拳でゴーレムメダルをかち割る快感よ!

・……しかしこれが原因で、ポーンちゃんたちを全滅させたことがある。
キメラ相手に愉しく素手で戦っていたら、ポーンが蛇の毒にやられていた。なのにメイジの覚者様が回復魔法を唱えないもんだから、気がついた時にはポーンがみんな死んでいた。
己の戦いに夢中で、仲間のことをかえりみない覚者様。めっちゃくちゃ反省しました……

・それなのに復活させたあと、ポーンが微笑むように覚者様を見つめてきた。
うちのポーンは基本的に目つきが悪くて厳めしい表情ばっかしてるのに、なぜかそのタイミングで、やわらかく微笑むような表情で覚者様の顔をのぞきこんできた。その時、洞窟の隙間から空が見えて、夕暮れのほのかな光が差し込んできて………… 何かのメーターがブッ飛びかけました……(コレ何の話??


<そのほか個人的なアレコレ>

・発売当初、身を持ち崩すほど(?)に冒険にのめり込みました。
探索が楽しすぎて冒険が止まらない。ギャンブル依存症ならぬ冒険依存症。私生活のほとんど全てを冒険に費やしたと言っても過言ではない(全く悔いはない)。
自分はこんなにも冒険が好きだったのかと初めて知った。

・「ドグマシリーズの思いとして、人それぞれの冒険の仕方を出来る限り受け止める」
……ということをドグマ2の平林Pが、ゲーム大賞2024の優秀賞受賞のインタビューで言っていて、すごくわかると思った。ドグマって十人十色の冒険をさせてくれるRPGだと感じる。

・発売前(2023秋)の紹介動画でも、ディレクターの伊津野さんが「覚者になりきって、思うままにプレイしてね!」と言ってたのがずっと印象に残ってた。なんならこれがきっかけでドグマに手を出したとこもある。
・元々私は原作厨(?)なところがあるので、こんな風に自由に想像して、自分から物語を紡ぐように作品を楽しむというのは初めてに近い経験だった。それがあまりに楽しすぎて、一生残る何かを植え付けられた気がする。

・エンディングのクレジットでシナリオライターの中に、「囚われのパルマ」ディレクターの白鳥さんの名前を見つけて嬉しくなった。
囚われのパルマもシナリオがめちゃくちゃ良くて大好きでした。面会の会話などテキストはディレクターの白鳥さんが書いたものだとインタビューで読んだ記憶がある。

・ドグマ2のエンディングも、決してセリフが多いわけじゃないのに、プレイヤーの魂をさらってくるようなあのポーンの言葉……
色んな解釈ができるように少ない言葉で想いを伝えてくれて、そこからの物語はプレイヤーに委ねてくれてるんだろうなと思いました。
そういうところが大好きなんですドラゴンズドグマ2よ……



・「ルメアージ」という覚者様の名前。翡翠色の瞳を持つキャラのプレイヤーネームとして10年以上使いまわしてきた名前だった。
だけど、この先使うことはもうないだろうなと思う。
ドグマの旅があまりに印象深すぎて、その名前はこの子のものになってしまったから…… 貴方に捧げます……



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<おわり>

・いや、終われない……覚者様とポーンちゃんがハッピーエンド(?)を迎えるまで、この冒険は終われないよ……!
現在3周目、覚者とポーンを入れ替えて旅してます。まだまだ冒険は続く。
いつかふたりにふさわしい旅の終わりを見つけたいと思ってます。



全力でDLC待ってます! もういつまでだって待つよ……!!





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