FF16感想 ネタバレあり

FF16クリアしました。
後半から引き込まれるようにおもしろかった!
シナリオは文句なしに凄すぎて、最早言うことがあんまりない。本当に良い作品だった……


以下スクショだらけの思ったこと雑書き。完全にネタバレしてるのでご注意ください。


















<ジョシュア!>

・兄弟の再会は泣いてしまいそうだった。この再会からFF16のシナリオにのめり込み始めた。
・しっかり者の弟がすごく好き。亡くしたと思っていたところに生きて現れてくれただけでも嬉しかったけど、兄のことを大事に思いながらも、クライヴ自身を見てくれているのがとても良かった。



・クライヴがジルのシヴァを取り込んだ後の平手打ちイベントはびっくりした。弟の口から「何でも自分ひとりで背負い込むのは本当に悪い癖だ、クライヴ」と言うのがとても……
弟ながら時には兄を「クライヴ」と呼び対等な目線でクライヴに忠告したりと、しっかり者の弟の存在が嬉しい。
・だからこそ、最後にジョシュアを失った時のクライヴの回想はやばかった……。私は末っ子なのでこれまで考えたことなかったけど、兄姉って歳の差があったら弟妹のことを産まれた時から見ていたりするんだよな……。その経験があるだけで弟妹への眼差しって違いそう。愛おしい……



<ディオン>

・見栄えがするのでついスクショを撮りたくなる殿下。ジョシュアと友達っぽい感じなのが良かった。
・彼の高潔な性格と、彼のしてしまったことを考えたら思い詰めるのは仕方ないけれど、最終決戦で命を捨てるつもりなのが見ていてつらかった……



<スレイプニル>

・敵なのはわかってるけど、同じく見栄えが良すぎてついスクショを撮ってしまう人。三つ編みが良い……
でも本名が最後に明かされて納得した。オーディンの神馬なんだから美しいに決まってる。



<ジル>

・終盤のジルのイベントはどれも良かった……浜辺でのことも、雪月花を見に行くのも。エンディングも……



<そのほかキャラ>

・ガブ、バイロン叔父さん、ミドはシリアス展開続きの中での癒しだった。最終ガブがこんなに良い相棒になるとは思わなかった。
・Sランクのリスキーモブバトルにガブを連れてったり、赤の商隊の最後のサブイベントでエーテル溜まりにガブがついてきてて「いいのか!?」と思ってた。戦闘職でもないし、ベアラーのテオですらアカシアになってるのに……?

・バイロン叔父さんが「親戚の悪くて楽しいおじさん」でめっちゃ好きだった。終盤でダルメキア元参謀のハヴェルと至近距離大声で悪態つきながら会議してるのが可愛すぎた。仲良いな!
・あとオーガストはブラックソーンのことが好きすぎる。ブラックソーンが少し落ち込んでるとすぐシドに相談を持ちかけてくるのかわいい。仲良しおじさんコンビは良いね!



・ミドはなにからなにまで可愛い。バイロン叔父さまを呼び捨てして怒られてる一方で、バイロンが自分なんかに資金援助してくれてることを実はすっごい感謝してたり、ジョシュアに初めて会ったときの挨拶(手の甲にキス?)を笑って流してくれて、でも最後にはハグして別れの挨拶をしてたり。喋り方もやることも明るくてめっちゃ好きだった。
・あとミドの最後のサブクエストで、ミスリル機関はゼメキスに沈めると決めた時に「へへへっ!」と笑ってたんだけどその声がめちゃくちゃ可愛かった……そして三つ編みも可愛い……



・赤の商隊の姉弟がハリウッドみたいな美男美女で好きだった……のだけど、まさかのラストがかなりショックだった。
・サブクエストのラストで、各協力者たちの過去話が聞けるのが良かったな。向こうから勝手に語るのではなく、クライヴが「聞かせてくれ」と促すのも良かった。そうやって人の想いを集めているようで。



<そのほかアレコレ>

・バルナバス王とクライヴの会話が今の私にはとても印象に残った。
救いを求める気持ちは共通しながら、人に何を見ているのかが異なる。あるべき世界にしようとする王と、世界はそこにあるんだというクライヴ。……熱かった!
・そしてバルナバスがクライヴと戦っているとき、その血の滾りに「人に与えられた唯一の甘美な毒!」的なことを言って(うろ覚え)愉悦に笑う王が……良い……



・ラスボスへの最後の一撃。
世界の理に対して、□ボタン連打の顔面パンチで「くたばれ!!」で倒し、討伐画面に表示される "Farewell to Fate"(運命にさよなら)
……めっちゃ爽快な演出!理(ことわり)にグーパンって、今までプレイしてきたゲームのラスボスの倒し方で一番好きかもしれない。



・バトルがひたすら楽しかった!最後まで飽きずにリスキーモブも全部倒した。
・一本道のストーリーで寄り道で遊び続けるようなイベントもほぼなく、最初はそれってどうなんだろうと思ってたけど、中盤からシナリオが気になりすぎて速く進めたかったのでその面では良かったかも。
・ゲームの用語集大好き人間なのでハルポクラテスの用語集読むのめっちゃ楽しかった。序盤は国とか地理とか宗教とかノート取って記憶してた。



・正直なところ、最初はヴァリスゼアの倫理観(復讐とか敵を殺すこととか)をどう受け止めればいいのかとまどった。今もそういう気持ちはある。
そのことにモヤモヤしながらゲームを続けていたけれど、だんだんと、彼らはヴァリスゼアの世界で生きていてその厳しい世界で培った倫理観を持っているんだ、と受け止められるようになった。逆にもしこの世界で、私たちのような現代社会の倫理観を彼らがそのまま持ち合わせてたらおかしいし(創作ではよくあるけど)。
・終盤のサブクエストで、アカシアになることを救いだと信じる人たちを不死鳥教団の人間が命がけで守るイベントがあった。クライヴは「アカシアになることを救いだと信じるなんて……」ととまどうが、それに対しシリルは「他人からどう蔑まされようと、自分の信じたことを最後まで貫くことが人として死ぬことではないか」的なこと(うろ覚え)を言ってそのサブイベントは終わる。
・シリルの言うことだって一つの見方に過ぎないけれど、他人の倫理観や価値観に踏み込むのはかなり難しい問題だし、ましてやヴァリスゼアという地で生きている人たちの倫理観はそこに生きている人たちのものであって、私が自分の現代社会の倫理観で彼らの倫理観を判断するのは違うかも、と思うようになってきた。
・サブイベントのカンタンの復讐ではたくさんの仲間を巻き添えにして無残に死なせてしまうが、生き残った村人たちは「彼らも本望だっただろう」と言ってのける。その感性は私個人としては受け入れがたいけど、そういう判断はその地で実際に生きている彼らにしかできない。
その世界の背景を無視した倫理観のあてはめを綺麗さっぱりしておらず、ヴァリスゼアの大地とそこに生きる人々をちゃんと描こうとしたんだなと思ってる。



<おわり>

・子供の頃からゲームといえばやっぱりFFが大好きで、大人になってちゃんとゲームをやり始めたのもFF15がきっかけだった。最近またゲームをする時間も余裕もとれなくなってるんだけど、それでもFFだけは絶対にやりたくて予約して意気込んでプレイした。
・FF関係ない私個人の話だけど、この一年新鮮に感じることや考えることが多くて、FF16をプレイしながらゲーム関係ないことをいろいろ考えてた。昔よりは色んなことを考えられるようになった今の状態で、この作品をプレイできて良かったなと思う。……単純かもしれないけど、なんだかんだ熱いクライヴの言葉に励まされていたような気がする。



・ゲームやってて良かったなあ……と思える作品でした。プレイできて本当に良かった。
そして大人になったジョシュアのグッズがほしい……ネタバレだから難しいと思うけど!