FF8リマスター版プレイ感想


大人になった今だからこう思えるのか……



FF8、大変おもしろかったです。



というわけでクリアしました。
以下、ダラダラ感想。






<スコールとリノア>



・初めてプレイしたのはまだガキだった頃で(もう20年も昔の話だ)、薬師にソフトを借りてプレイしていた。
当時はスコールたちのことを「年上のかっこいい大人のひとたち」と思ってて(設定よく見ろよ!)、彼らの思いや悩み、まして青臭さなんてまるで解らなかった(まあ当たり前か…





・けど今になってプレイすると、スコールは厨二のごとく悩んでるし、かと思えば突然ふっ切れてリノアおんぶして出てっちゃうし、眠るリノアに素直な気持ち話しちゃったり、さらにはリノアを助けるために宇宙まで飛んでくとか……もうアクセル全開な青春そのものじゃねえか!
20年経ってようやく解ったよ!「バカ!」(キスティス)









・そんな訳で序盤は厨二のスコールから目が離せなかった。
小さい頃のトラウマ抱えながらも色々感じて必死に生きているのが、良い意味で青臭くて心を打たれる。
あと、ひとつ事件が終わるたびにベッドで寝返りうちながら葛藤してるのがある意味リアル笑






・中盤まで幼少期のトラウマから来る青臭い悩みがずっと続くわけだけど、それがリノアを助けたいと思ってから一気にふっ切れるのが……泣いた
宇宙船でもリノアを助けるためになりふり構わず飛び出して行くのなんて、セルフィも言っていたけどお話のヒーローみたいだった(いや文字通りそうなんだけど)
・というか宇宙船でのくだりは……泣いた。
・脱出ポッドで「自分で何かをこんなにしたいと思うのは初めてなんだ!」と言ってエルオーネに能力を使うことを頼んだり、リノアを助けられるかもわからず自分も死ぬかもしれないのに、その正しさよりもリノアを助けたいという気持ちで宇宙に飛び出していくのとか……
他人の目を気にしてたら絶対にできないような行動をスコールがなりふり構わずとるのがドラマチックすぎて……スコール変わったね……(グスッ
・エルオーネが「私の力なんていらなかったね」と言うのも……泣いt(略






・それに救出後のラグナロク船内もさ〜〜(まだ続く
リノアがコックピットで突然イチャイチャし始めて「いやまだ通信入っとるやん!?(人目を気にする日本人思考)」と思ったものの、リノアは自分がしでかしてしまったことの重大さを分かってて(操られてたとはいえ魔女アデルの封印を解いた)、地上に戻ったら捕まっちゃうよ、怖いよ、ずっとこの時が続けばいい、と怯えてスコールにつかまるのは本当に切なかった。
そりゃ誰だって怖いよ…ハグハグしたいよ……







・しかしリノア救出後のスコールの騎士っぷり! 惚れる。
彼方まで続く花畑が約束の場所とか、最高。惚れる。







けどラグナ様命名「愛と友情、勇気の大作戦」は大雑把すぎね?と思った笑
特にリノアに魔女をジャンクションさせて過去に飛ばすって……リノアからしたら相当怖いよなあ。
それに、みんなには一瞬の出来事だったけど、リノアにとってはもっと長い時間の体験だったはずだよね?
セリフでだけ「若い頃のアデルに会った」とリノアが言うんだけど、それ以上の詳細はないんだよなあ。どんな人だったんだ?あのマッチョ体型は男性だよね?
そしてこの時間圧縮が始まってからのムービーとか、エンディングでリノアのことが思い出せないスコールのリピートムービーとかは怖くてゾッとした。






17年前から続いてるという電波障害のメッセージも見たときは怖かった。
これ、時間圧縮の時にお互いを見つけられなかったリノアかスコールのメッセージなのかなと思った。

「私をそこへ(約束の場所へ)連れ戻して。
 私はここで(時間のひずみの中だけど)生きている。
 私のことを絶対に忘れさせない(お互いを信じ合うことが自分を存在させる方法だから)」

時間圧縮の時にこの気持ちを残したのなら、17年前から発生してるとしても矛盾はしてない……と思ったら、宇宙で封印されたアデルが出してるらしいですね!?でもパッケージは電波通さないとか言ってなかったっけ?





リノア=アルティミシア説とかもあるけれど、とりあえずエンディングのハッピーエンドを素直に受け入れたいと思いました。
スコールが最後に笑っていて、本当に良かったね……と思いました(小並感






<ラグナ様()>


・20年前にプレイした時もラグナ様()が好きだったけれど、やっぱり今見ても魅力的な人だなあと思った。敵に追い詰められた絶体絶命の状況でピヨピヨグチの刑しちゃうの素敵すぎ。
「ラグナという娯楽がないと人生は退屈」とキロスに言わせるだけある。
・ちなみに20年前、エンディングでラグナがレインと結婚していたことを知って虫屋はショックを受けた(どうでもいい 今でも胸が痛むのはきっと気のせい
・17年後のおじさまになったラグナ様も相変わらず格好いい(アレ?思い入れ補正入ってる?
・あとウォードがよく見ると白ひげおじさまになってる。これはリマスターだからわかるのかな?








<セルフィ>


・セルフィは見てて楽しい子だなあと思った。たくましさすごい。
ガーデンに発射されるロケットを止めるため基地をぶっ壊したり、ラグナロク操縦して飛ばしちゃったりルナティックパンドラにガトリング打ち込んで強行突入したりと、やってることパーティー内で一番過激だよね笑
・そしてそんなセルフィのそばにいて嬉しそうにしているアーヴァインとのコンビが本当良い……
・あとセルフィの文化祭実行委員会の日記が、なんというか年相応な痛さや文体で(褒めてる)すごく良い。本当にみんな高校生くらいの年代なんだなというのが超伝わる。文章怖い。




<アーヴァイン>


・アーヴァインは最初からスコールたちのことをイデアの家で一緒に育った仲間と分かっていて、さらには魔女イデアをママ先生だと気付いていて、しかしそれをみんなには伝えずひとりで背負ってイデア暗殺の任務についていた、と後でわかる訳だが……すごすぎじゃない?背負いすぎでしょ……
・アーヴァインがみんな同じ孤児院にいたことを話すとこは名シーン。
「戦って仲間を失うことが不安だ」とリノアが言うのに悩むのに対し、アーヴァインの語る内容が(口調とは違って)素直で誠実だよなあと思った。
・このシーン、ガキの頃はシナリオやキャラの心情なんてさっぱり理解できてなかったはずなのに当時も割と感動してた。頭悪いなりに心で感じてたんやな……!





<サイファー>



・根は悪い奴じゃないのに、状況(ガーデンから見放された)とか何かを成したいという焦り(まさに思春期)が災いしてどんどん悪い方向に行ってしまったサイファー。
・SEED試験の合格発表後、怒るかと思いきや拍手して祝福したり、最後に風神雷神が自分に加勢しないのにも「今までありがとよ!」と感謝して見送るとか、気持ちのいい人なんだと思うのに、話が進めば進むほど「かわいそうなサイファー」になるのが見てて辛い(しかもバトルは普通に弱い

・とりあえずエンディングで風神雷神と一緒にいて、怒ったり笑ったりしてて良かったね……と思いました。このあと普通に良い人になってそうだ。




リマスタードについて



・3倍速プレイが便利すぎる
プレイ前は「興を削ぐし要らなくね?」と思ってたんですが、超・快適。このために買っていいレベル。
敵から100×3ドローする時にも楽だし、FF8のマップって奥行きがあって移動するのに時間かかるんだが、それをウロウロするのも相当楽になる。
さすがに初見プレイならあまり使いたくないけれど、過去にプレイしたことあるなら絶対に便利。

・エンカウント0ボタンがやっぱり便利
上に同じく、マップをうろうろするのに便利すぎるよ〜!最初は使わないようにしてたけど途中からザコよけに便利すぎて使ってた。天国/地獄に一番近い島でも使ってひたすらドローしてました

・キャラのグラフィックが素直に綺麗
正直ドット絵のゲームが変に綺麗になったりするのがあまり好きじゃないんだけど、FF8は8頭身だからか普通に綺麗に感じた。キャラの顔や仕草もはっきり見えるしとても良い。





<最後に個人的な感想>


・実は10年前にも一度プレイしたことがあるんだけど、その時は今みたいにスコールたちの青臭さを好意的には見られなかった(現実において当時の自分ももがいてるような状況だったので、自分含めて青臭い迷いや失敗が受け止められなかった)。
・そういう意味で20年前・10年前・今と3回プレイして3回とも全然違った感想や理解をしてるんだよなあ……時の流れを感じる。
・当時年上だった彼らが今では年下になってしまったことはフクザツな気分だけど、それでも以前よりストーリーや彼らの気持ちを理解できるようになれたことは純粋に嬉しい。元がアホすぎるだけとも言う




「もう子供じゃないから、なんでも知ってる……」





というわけで、おわり!
本当はいつかヒマになった時にやろうと思ってたのに、まさか発売2ヶ月でクリアするとは思わなかった。
FF8ってこんなにおもしろかったっけ、と感じたおもしろさでした!