狩猟日記XVII・最終章

<これまでのあらすじ>

ついに金色獰猛レイアを倒したルメアージ.
そして倒した先にルメアージが見出したものは,戦友(とも)との絆であった……


 〜第17話・最終章 新たなる旅立ち〜



金色レイアを倒しても,傭兵業がなくなる訳ではない.
平和な村人の罪なき依頼を受け,ルメアージは戦地へと赴く.
しかし,武器を握るその手の震えに気付くのに,そう時間はかからなかった.

「まさかブラキ程度に2乙するとは,一体……?」



考えてみれば,たった半年前のことだ.
不慣れなチャージアックスを手にとり,汗で滑りながらも必死に握りしめた.
しかしそれもいつからか,自在に振り回しては敵に叩き付け,代えがたい自身の腕となっていた.
斧を振る理由など必要なく,ただあるのは『目の前の敵を倒したい』という抑えきれぬ勝利への渇望だった.

「まさかセルレごときに1乙するなんて……
 私も所詮,この程度ということか……ククク」




「キノコみつけたで」(ガサガサ)





ルメ「クラ氏よ,私は大事なものを見失っていたようだ」
クラ「ははー(平伏す」
ルメ「私は,旅立つことにする.新たな敵を見つけるまで」
クラ「!?お待ちください.王がいなければこの街はどうなるのです?」
ルメ「牙を失った私がいても,役には立たまい.
   それに,今この街にはそなたがおるではないか,我が友よ」
クラ「王……! ……いってらっしゃいませ,お帰りをお待ちしております」




「友よ!我が渇きを満たす戦友(モンスター)を見つけるまで,私は闘い続けるだろう!
 また逢う時まで,さらばだ!!」




こうしてルメアージの短い旅は,終わりを告げた.
彼女はどこへ行ったのか? それは誰も知らない……








ルメ「それにな,クラ氏よ.私は良い機会ではないかと思っているのだ.
   モンスターを狩ることだけがハンターの幸せではない.
   モンスターに乗ることも,モンスターと絆をつむぐことすら我々にはできるのだ.
















   そう……モンハンストーリーズならね。」















ルメ「イーカプ旗のジン可愛いで…」