DIE or RUN: 444【お化け屋敷】

イオンモールでたまたま見かけたハロウィンイベント。
DIE or RUN: 444」という”追われて逃げる”お化け屋敷に行ってきました。

めちゃ楽しかったので、勢いで感想日記を残しておきます。
全編撮影&SNS投稿OKなので、途中から撮影してみました。




出先でイオンモールへ行った時のこと。
買い物を済ませた後、お化け屋敷の看板を見つけて、なんとなく近くまで立ち寄ってみた。
非常にビビリなので普段だったらお化け屋敷なんて絶対に入らない。というか入れない。
だけどここは、平日昼間のイオンモール。
まわりのイスではお年寄りや子連れ客が休憩しており、近くにあるアスレチックでは小さい子たちがわーきゃー遊んでいる。

昼下がりのまったりとした空気。
……まあ、せっかくだし入ってみるか、となんとなく行ってみた。



 最初の三歩で、後悔しました……



ソロ参加で受付をする。他の客はいないようだった。
誓約書に署名をしたあと、受付のおねえさんがアトラクションの説明をしてくれた。

目的は宝石を集めること。
各場所に宝箱が配置されており、そのどれかに宝石が入っているという。宝石を3つ集めてゴールにたどり着けばクリア。
首にかけたたすきを切られたらゲームオーバー。
"狂人"(オバケ役)に見つかったら、逃げて隠れるか、あるいは宝を探すか──それは貴方次第(とおねえさんが説明を締めくくる)。
ただし、走るのは禁止。段差があって危ないので。

造りとしては、スポーツジムのテナント跡地をそのまま利用したお化け屋敷になっている。
広くて見通しはいいが、keep outテープが張り巡らされ、最初は広いスタジオの脇を進む。

……スタジオの中に、何かいた。
女性の"狂人"が笑い声を上げて、まっすぐこちらにやってくる。血塗れのウサギ……?
直視なんてできる訳がない。
怖すぎる。無理すぎる。ムリ!!
振り向くこともできず、即行で左の道に入った。

どうやらそこはロッカールームで、中は着替え室などの部屋に分かれている。
とっさに飛び込んだのはシャワールーム。
突き当たりにポツンとイスがあり、その上には宝箱。手を突っ込むと、宝石が入っていた。

──声が聞こえる。女性が歌を歌っている。さっきの狂人が、すぐそこまで来ている。

イスのうしろに隠れた。
といっても、イスは頼りない細い金属製の足で、こんなの隠れるも何もバレバレすぎる。
個々のシャワーブースはkeep outのテープが貼られており、入ることはできない。
「ああ、もう終わりだ……死んだ……」と絶望した。
歌声がやまない。シャワールームを出たすぐそこで、ずっと歌っている。なんなら口笛のような音色まで聞こえる。
さすがプロだ、全く変わらない音程で歌い続けている。


──あの狂人さんが来たら「ごめんなさい」をしよう。
ギブアップだと告げて、ここから出してもらうしかない。
本当は入って数歩で後悔したのに。ビビリのくせになんでこんなことを。
心臓がバクバクで、あまりにも痛い。破れてしまいそう。

ああ……歌がやまない……
ずっと、あの角の先で、私が出てくるのを待っている……



イスのうしろに隠れてるだけの動画。
(無料の編集ソフトで作ったので、でっかい透かしが入ってます…)



…………いや、この歌、BGMじゃん!?? と気付く。
(動画では口笛しか聞こえないけど、女の人の歌もずっと聞こえてた)(私の思い込みでなければ…泣)
5分近く椅子のうしろにしゃがんでいただろうか。ずっと狂人さんが来るのを待っていた。でも全然来ない。

(というか、「どうせここでギブアップするなら動画だけでも撮っておこう」と思ってスマホのカメラを起動し、画面を見ているうちに冷静になって、BGMだと気付いた)



恐る恐るロッカールームから出ていくと、スタジオにはまたしても狂人さんがいて、すぐに追いかけられる。恐ろしくて1mmも振り向けず、競歩で隣の道に駆け込んだ。

またしてもロッカールームでさっきと同じ構造。どうやら男女違いのとこに入ったらしい。
サウナ室の隅っこに身を潜めた。
……やっぱり追ってこない。おそらく狂人役は中まで追ってこない設定になっているようだ。

さらにわかったのは、狂人役はあの女の人ひとりだけ、ということ。
見通しのいいスタジオにひとり配置して、その周囲の道を歩く客を脅かすというシステムになっているのだろう。


──ならば、彼女にさえ見つからなければいい!
ここで私は、スニーキングで進むことを決める。漫然と歩くな。あの狂人さんにさえ見つからなければ、怖いことは起きない。彼女の視界を把握して進めばいいのだ!

サウナ室を出て、壁に貼りついてスタジオの様子をうかがう。
──いない。
さらに身をかがめて進み、競歩で先へ進んだ(走るのは禁止だ!)


このゲームの目的は「宝石を集めること」だが、すでに私は3つ持っていた。最初のシャワールームの宝箱にたくさん宝石が入っていたので、そこから掴み出していたのだ。
もう他の宝石を探す必要はない。あとはゴールを目指すだけ。


ようやく、最後のルートへ着いた。狂人さんが徘徊しているスタジオを突っ切れば、ゴールのはず。
しかし道はうねっていて、隠れる場所がない。
……というか、スポーツジムのスタジオだから、壁全面が鏡貼りになっていることにようやく気付いた。
私の姿は鏡から丸見えである。
いやこんなん……最初から私の動きはバレバレだったのでは!?


だがその瞬間、全てを悟った。
──"あちら側"は、私にクリアしてほしいはずだ。
だってこれは、客を楽しませるための「ゲーム」なのだから。ここまで鏡で丸見えだったにも関わらず、ずっと見逃してくれた。
ならば、ここでまた私がバレバレのスニーキングをしようと、きっとゴールさせてくれるに違いない……!(これはもはや祈り)


狂人がスタジオ内を徘徊する。
壁の鏡でバレバレだとわかりつつ、私は柱の影へ隠れた。
すると狂人さんは、私の反対側から柱を回ってくれる(優しい)。
彼女が裏側まで行ったところで、柱から飛び出してゴールへと向かった。
背後から狂人さんが笑い声を上げて追いかけてくる。
今までで一番距離が近い。追いつかれたら終わりだ。
それでも「走っちゃダメ」というルールを律儀に守り続けた。……正直、超みっともない競歩もどきになってるだろうけど、んなこと言ってられねえ!

勢い余ってゴールさえ素通りして、スタート地点の受付へ駆け込みました!!



シャワー室からゴール直前まで撮ってました。
手ブレどころではない揺れ具合なので注意! 酔います。
無料の動画編集ソフトの透かしがえげつない。


受付にたどりつき、おねえさんのいるカウンターに、握りしめていた宝石をジャラッと撒き散らした。
手が震えているのを必死で隠す有様である。
とはいえ、無事、クリア証明書をいただきました!



嬉しい〜!まさかクリアできるなんて…!

時計を見ると、入館から10分も経っていなかった。
なのに本ッ当に心臓がバクバクすぎて、近くのベンチで休憩するハメに。
そのあと自分へのご褒美に(?)、イオンモールのコージーコーナーでケーキ買って帰りました 笑



◆ ◆



……しかし。
帰ってから他の人の投稿動画を見たら、集める宝石は赤青黄の3色あり、ひとつずつ集めるのが目的だったらしい。
私は、黄色の宝石だけを3つ、最初の宝箱からつかみ取りして、持って帰ってきただけである。
……すみませんルール勘違いしてました〜!!





■そのほか感想

・動画見返したら、やっぱり狂人のおねえさん歌ってくれてるよ!
シャワールーム逃げ込んでからもしばらく歌声が聞こえてた気がするんです……アレが本当に怖かった……

・怖すぎてマジで1mmたりとも狂人さんを見れなくて、ひたすら競歩でステージを爆走していた。
しかし向こうからしたら、狂人ガン無視のヤな客だったんじゃないだろうか……すみません本っ当に余裕ゼロだったんです……

・だけど、めっちゃおもしろかった!ただのウォークスルーじゃなくて、隠れんぼや宝探しみたいなゲーム要素が入ってて楽しい!
最初は「ビビリのくせになぜ入ってしまったんだ」と本気で悔やんだけど、途中で持ち直してクリアまでいけて、めちゃ嬉しかった!
ホラー耐性がかなり上がった気がする!(後日気のせいだと分かるヤツ)


おもしろい経験をさせていただきました!楽しかった〜!





◆当たり前のことだろうけど……
ホラーが苦手な人、心臓が弱い人は注意した方がいいなと思いました。
リアルお化け屋敷は……本っ当に怖い!
私はマジでビビリすぎて、シャワールームのイスに隠れてるとき心臓の動悸がやばかったです 笑
楽しいアトラクションな訳だから、楽しく終わりたいし。ちゃんと自分のコンディション考えて入った方がいいな〜と実感しました。
(自分の反省です!楽しかったから結果オーライだけど!笑)